インタビュー

3歳~10歳までがベストタイミング 我が子へ語ろう「おうち性教育」

ままサポ屋eir エイル 名倉理恵さん

Q.「おうち性教育」を始めた理由は?

第1子が5歳のとき、「僕はどこから生まれたの?」「お友達にはお姉ちゃんや赤ちゃんがいるのに、なんで僕は1人なの?」と聞かれ、どう答えて良いか悩んだことがきっかけです。子どもの質問に嘘やはぐらかしは良くないと思い、性教育について学びました。そこで得た知識は子育てママにとって、とても大切だと感じ、すべてのママに伝えていきたいと思い、講師になりました。

 

Q.おうち性教育って何?

性教育=セックスではありません。『命と愛を伝えること・我が子の命を守る知識を届けること』です。子どもの成長過程に寄り添いながら、日常会話の1つとして、自然に伝えていくことで、親子の繋がりがより深まり、子どもだけでなくママ自身の自己肯定感を高めることができます。

 

Q.例えば、どんなことを伝えていけば良いのでしょうか?

おうち性教育は0歳からできます。例えば、おむつ替えを無言でしていませんか?赤ちゃんも1人の人間です。プライベートゾーン(お尻やおちんちんなど)のお世話をする前に、「おむつ替えさせてね。お尻拭くよ~」と声をかけてあげましょう。そしてお話しが理解できるようになったら、『プライベートゾーンとは身体のどの部分なのか』、『大切な箇所だから、他人に見せたり触られたりしてはいけない』としっかり伝えていきましょう。そうすることで、人前でパンツをおろしたり、先生の胸を触ったり、意味もなく「ちんちんー!」と叫んだりなど、やってはいけないこと・言ってはいけないことが自分で判断できるようになっていきます。

 

Q.思春期になってからでは遅い?

おうち性教育を始めるのに遅すぎることはありません。伝えたいと思った時こそタイミングです。ただ、3歳~10歳までが始めやすいでしょう。まだ性に対して、恥ずかしさや抵抗がない年齢。つまり最も伝えやすく、伝わりやすい時期だからです。「セックスって何?」という質問も、子どもにとっては「なぜ空は青いの?」と同じ。その時に「まだ知らなくていい!」「そんなこと聞かないで」とママが困った顔をすると、「これは聞いちゃいけない!ママを困らせることだ」と子どもは認識してしまいます。『命の始まり・命と愛』について正しく伝え、尊いことだと伝えていきましょう。受精する確率は3億分の1。最後まで生き抜いて1番にたどり着いた強い命。自分という存在はすごいんだ!と、子どもながらに感じてくれるはずです。

 

Q.子育てママたちへメッセージを

「自分も相手も大切にする子に」「我が子がうっかり加害者にならないように」「親子の絆・信頼関係がより深まるように」などおうち性教育がもたらす恩恵はたくさんあります。そして何より、ママ自身が子育てに自信が持てるようになります。特に、子育てに孤独感や不安を抱いているママや、家族優先で自分のことはそっちのけになってしまっているママは、今こそおうち性教育を始めてみてください。ママ自身も自分を大切にできるようになり、子育てライフがもっと楽しくなりますよ。

 

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