インタビュー

親子の絆が深まり、子育てが楽しくなる! 0歳からの「おむつなし育児」

おむつなし育児アドバイザー 河田愛さん

おしっこやうんちのタイミングなど、赤ちゃんのサインを受け取り、できるだけおむつの外に排泄することを手助けする「おむつなし育児」。その素晴らしさを多くのママに伝えたいと、おむつなし育児アドバイザーの資格を取得。現在、家業である「赤ちゃんと人形のお店 河田」で、毎月2回の講座を開講。通算400人ものママに「おむつなし育児」をサポートしてきました。

 

どうして0歳からおむつを外すの?

今では当たり前のように紙おむつを使用していますが、普及していなかった頃は、生後半年でおむつは外れていたと聞きます。0歳でおむつを外すなんて、赤ちゃんに無理をさせているのでは?と感じる方もいるかもしれませんが、むしろ逆です。紙おむつはママの負担を大幅に軽減してくれますが、赤ちゃんにとってはない方が良いのです。排泄は「人間が初めて感じる快楽」と言われています。おむつの中ではなく、人間本来のスタイルで、気持ちいい解放的な排泄をできるだけ早くさせてあげたいものです。

 

意思表示ができない赤ちゃんがどうやって?

赤ちゃんが初めてトイレでした時に「こんなに気持ちいいなら、次もトイレでしたい!」と、きちんと訴えてくれるようになります。ウチの子の場合、布おむつを使っていましたが、そろそろおしっこかなと思うタイミングで便座に座らせてみると、ピューッとおしっこが出ました。生後8カ月でしたが、解放的で相当気持ち良かったのか、したくなると両手を震わせて教えてくれるようになりました。その一か月後、便座でうんちを出すことにも成功。いつもの3倍くらいの量が出て、スッキリ満足気でした。それからは毎回訴えるようになって、自然におむつがいらなくなりました。

 

始めるベストタイミングは?

実は、おむつなし育児の黄金期は、生後3カ月~6カ月と言われています。首が座り、まだあまり動かない時期なので取り入れやすいでしょう。赤ちゃんはおむつの期間が長いほど、「排泄=閉鎖された空間でするもの」と認識してしまうため、可能な限り早めが理想です。ずっとおむつの中でしていたものを、急にトイレでさせようとしても、赤ちゃんが戸惑ってしまうのは当たり前。一旦失った「解放空間で排泄すること」を学習し直さなければなりません。本来の排泄スタイルに慣れていれば、トイレトレーニングに苦しむことはないでしょう。むしろトレーニングは必要ないかもしれません。

 

おむつなし育児がもたらすメリットは?

メリットはたくさんあります。おむつかぶれの心配がなく、赤ちゃんのお尻は常に清潔。垂れ流しではなく、気張って排便することを知るので、便秘にもなりにくく快適に過ごせます。また紙おむつの使用枚数が少なくなり、おむつ外れが早くなるため家計も助かります。そして最大のメリットは、「親子の絆が深まること」です。おむつなし育児は排泄コミュニケーションとも呼ばれています。「そろそろかな。このサインはうんちかな」と、赤ちゃんをよく観察し、自然に話しかけていることに気づくでしょう。排泄のサインが分かったときやトイレで成功したときの感動はたまりません。実際におむつなし育児をしている方からは、「子どもとの関わり方が変わり、我が子がより愛おしくなった!育児がすごく楽しくなった」という声がたくさん寄せられています。

 

おむつなし育児をしようとお考えのママへ。

力み過ぎると挫折してしまうので、完璧を求めず、ゆるく取り組むことをおすすめします。紙おむつを併用しても、もちろんOK。重要なことは、ママが楽しむことです。もし辛くなったら一旦やめて、また余裕ができたら再開してください。赤ちゃんの観察やコミュニケーションを通して、今しかない特別な親子の時間をめいっぱい楽しめると良いですね。

 

赤ちゃんと人形のお店 河田 

053-462-9438