インタビュー

抱っことおんぶの専門家 How be(ハウビー)後藤未来さん

抱っこで腰や肩がつらいママへ…そのやり方、間違ってませんか?

長女の出産後にへこおび(兵児帯)に出会い、布系の抱っこ紐の心地よさに感動。多くのママたちにも、この快適さやメリットを伝えたい考え、ベビーウェアリングコンシェルジュの資格を取得。抱っことおんぶの専門家として、出張個別レッスンや講座を開講。自身も3姉妹の子育てママで奮闘中!

 

「抱っこがつらい!」に、解決策は本当にあるの?

赤ちゃんの月齢やママの体型、生活スタイルによって、正しい抱っこや、最適な抱っこ紐は異なります。「赤ちゃんが落ちそうで怖い」「腰や肩への負担が辛い」「作業が何もできない」など、不快感や不安は人それぞれ。まず、どんなことで悩んでいるのかを聞き、その悩みを解消する抱っこの仕方をお伝えします。可能な限り、今お使いの抱っこ紐で改善できるようにサポートしていますが、他の抱っこ紐を使いたい方には、それぞれの親子に合ったおすすめを紹介しています。

 

ママと赤ちゃんにとって、より心地よい抱っこをするためには?

1枚布で抱っこもおんぶもでき、様々な巻き方ができる「へこおび」や「ベビーラップ」、「リングスリング」などを使った、ベビーウェアリングがおすすめです。自然な姿勢で、素手で心地よく抱っこしている状態をキープできるように布で固定する方法です。赤ちゃんとママが一体化することで動きをともにでき、ママも自由に日常を送れます。抱っこやおんぶをしたまま、家事をしたり、トイレに行ったりできますよ。いつもの生活をしながら、親子の絆を深めることができるなんて一石二鳥ですね。

 

やってしまいがちなNG抱っこ(おんぶ)とは?

圧倒的に多いのは、「位置が低い」パターンです。縦抱きの場合は赤ちゃんのおでこにキスができる高さにしましょう。位置が低すぎると重心が下がって負荷が大きくなり、ママの背中が反ってしまうので、腰痛を引き起こす原因になります。さらに赤ちゃんの頭が後ろに倒れやすく、その状態を続けるとお口ぽかん病に…。歯並びにも影響を与えかねません。おんぶの場合は、赤ちゃんが後ろからママの首に腕をまわせる高さが理想です。

また、横抱きの場合は「股の間に手を入れて抱っこする」パターンも見られます。赤ちゃんの脚が伸びていて、内側の腕がだらんと下がっている状態です。赤ちゃんにとって居心地が悪く、股関節の脱臼に繋がる心配も。ママの手首や肩にも負担がかかります。

 

毎日頑張っているママへメッセージを

子育てにおいて、「抱っこ」は愛着形成を促し、コミュニケーションを容易にしてくれる大切な行為です。「腰が痛くて…、家事が進まずストレスを感じて…、でも今は仕方がない」と、ママが我慢して抱っこしていたら、それはとても辛くてもったいないです!自分にあった快適な抱っこの仕方を身につけることで、体の負担は驚くほど軽減し、行動範囲が広がり、心にも余裕が生まれます。兄妹がいたら、上の子ともっと一緒に遊んであげられます。もし抱っこで悩まされているなら、今すぐその方法を見直してみてくださいね。