インタビュー

科学実験教室 サイエンスデイズ 林田 亮先生

理科脳と国語力が自然と身に付く! 子どもの未来に役立つ科学実験教室

Q1.サイエンスデイズでは、どんな実験をするの?

スライムづくりのような実験から、振ると透明から青く変色する液体を作る実験、ときには野外でペットボトルロケットを飛ばす実験など、約200種類の実験を用意しています。さて、これらの実験は、学校やご家庭ではできないような少し難易度の高いものばかり。そんな難しい実験に挑戦することで「こんなことができた!」という経験をたくさん積み重ねることができます。どんな課題にも物怖じせずに立ち向かい、挑戦する心を持つ子どもへと成長してくれることでしょう。

 

Q2.まだ幼いので、難し過ぎるのでは…と心配です

一般的に論理的思考ができるのは中学年ぐらいからと言われています。園児や低学年生には「なぜこういう現象が起きるのか」を学び、そのことを理解するのは少し難しいでしょう。そのため実験教室では、幼少期に「すごい!」「こういうことがおこるんだ」という実体験をたくさん積み重ねることに大きな意味があると考えています。様々なことに興味関心が向かい、自ら調べたり考えたりする力が身に付き、子どもたちの主体性と独自の創造性がどんどん育まれます。
サイエンスデイズの内容は、現象を理解する難しさと合わせて、実験作業そのものも難しいのではないかと思うかもしれません。確かに難しい作業もありますが、どのように実験道具を使用すれば試料を正しく計量できるか、こぼさずに薬品を移動させることができるかなど、ひとつひとつの作業に対してアドバイスすることで、大人の手を借りなくても実験を行えるようになります。もちろん道具の準備や後片付けも子どもたちで行い、「自分でできた!」を増やしてい
けるようにサポートしています。

Q3.どんな子が科学実験教室に向いている?

「なぜ?どうして?」と、好奇心の強い子や、「わかった!楽しい!」と、知ることに対して喜びを得られる子は向いているでしょう。基本的に幼児期は好奇心が強く、工作や実験が大好きです。苦手意識がなく楽しめる時期から、たくさんの実験を経験していくことで、もっと好きになり、得意分野になることが期待できます。また、理科実験教室=理系というイメージがあると思いますが、実は国語力も大きく関わってきます。授業では実験を進めるための説明書を読み、子どもたちは自分の読解力と判断のもと作業を進めます。
そして目の前で起きた実験の結果を文章や絵で表現します。実験の現象を正確にとらえ、その現象や現象に対する考えを作文にすることで、子どもたちの理系的能力(科学実験)と文系的能力(作文能力)の両方を向上させることができます。
実験や観察を通して養われる思考力や洞察力は、子どもたちが成長していく上でとても大切な能力です。科学実験教室は習いごととしてメジャーではありませんが、今まさに重視されているSTEAM教育=理系や文系の枠を横断して学び、問題を発見し解決する力を育む学習です。将来、科学者や数学者にならなくても、科学実験教室で養われた能力は様々な分野に応用され、必ず役に立つと思います。