インタビュー

「おひめさまごっこプロジェクト」株式会社はなか 代表 宮武弓佳さん

衣装が魔法をかける?子どもが驚くほど成長する特別な時間に!

Q1. 「おひめさまごっこプロジェクト」とはどんなことをするの?

2~13歳の子どもたちが、おひめさまや王子様の衣装を身につけ、ショッピングセンターやイベント会場などの施設内で2時間、自由に遊べる取り組みです。多彩な衣装を用意し、全国各地で行っています。特徴は、貸衣装サービスや写真館とは異なり、変身したままでショッピングやゲームセンターで遊んだり、お食事したり、施設内を自由に周遊できること。好きな場所で写真も自由に撮ることができます。

 

Q2. 始めたきっかけは?

このプロジェクトは、私の娘たちが「おひめさまごっこ」に夢中になったことが原点です。娘が2歳の頃、「おひめさまになりたい!」という願いを叶えるために、たくさんのドレスを作りました。娘たちはどこへ行くにもドレスを着て遊ぶようになり、知らない人から「かわいいね」と声をかけられ、満足気だったのをはっきり覚えています。幼稚園入園後は、ドレスを目当てにお友達がお家に遊びに来るようになったので、男の子向けの王子様風衣装も作りました。子どもには誰でも「何かに変身したい」という願望があることを改めて実感。子どもたちがおひめさまになりきれる機会をもっと提供していきたいという想いから、このプロジェクトをスタートしました。

 

Q3. プロジェクトの醍醐味とは?

おひめさまごっこプロジェクトの醍醐味は、まず「ドレスを選ぶ」ことから始まります。そして「靴」を選び、「ティアラ」を選びます。その後、お着替えのために子どもたちはママと離れます。子どもたちにとってはまさに“決断の連続”です。外に出れば、すれ違う人々に「かわいい」と言われ、視線を浴びます。自分で選んだ素敵なドレスを身に纏い、みんなから褒められるこの原体験は、子どもたちに高い満足感を与え、自己肯定感を育みます。

 

キラキラやふわふわに興味を示し、ドレスを着てみたいという男の子も、戦隊ヒーローのようなかっこいい姿に憧れを抱く女の子もいます。それもまた素敵なこと。自分の好きな姿に変身すれば、心が満たされます。親御さんは子どもたちの意思を尊重して、温かく見守り、一緒に変身した姿を楽しんでいただければと思います。

 

Q4. 実際にご利用者からの反響はいかがですか?

ショッピングセンターに来ると、「あれ買って、これ買って!」と駄々をこねたり、抱っこをせがまれたりしていつも大変だけど、おひめさまに変身したその日は驚くほどお利巧さんで驚いた、という方が多くいらっしゃいます。ママも怒ったり叱ったりすることなく、穏やかに過ごせてうれしいとの声も。中には、3歳のお子さんがオムツではなく、初めてパンツで過ごせてお手洗いにも行けた、という方もいらっしゃいました。

また、ドレスは汚したり破けたりしてしまっても、請求することはありませんが、驚くほどみんなキレイに返却してくれます。これもきっと子どもたちがおひめさま流の所作を意識して行動しているからだと思います。

「おひめさまなんだから自分で歩かなきゃ!」「お利口さんにしなきゃ!」と、衣装は見た目だけでなく、心までしっかり成長させてくれるようです。

 

今の目標は、「おひめさまごっこプロジェクト」を全国各地で開催することです。

大きな成長に繋がる、魔法のような時間を過ごしていただきたい。

子ども自身が、自分の物語の主人公になる機会を提供し続けたいと思います。

 

株式会社はなか「おひめさまごっこプロジェクト」

浜松市中央区大瀬町2508

053-443-8937