インタビュー

鈴木康友市長

「子育て世代を全力で応援するまち」

Q、浜松市は”子育てしやすい”まちとなるように、子育て支援に関するどのような取り組みをしていますか?

浜松市では、子育て世代を全力で応援するため、子どもや子育てに関する計画「浜松市子ども・若者支援プラン」を策定し、『子どもの育ちと若者の自立を支え、安心して暮らすことができるまち浜松』を基本理念に、様々な施策を展開しています。施策の1つとして、「子育て支援ひろば」を市内25か所に設置しており、子育て家庭の交流を促進したり、子育ての不安を緩和するなど、子どもの健やかな育ちを支援しています。子育て支援ひろばでは、これからパパ・ママになる方からの相談に助産師が応じる妊婦支援も実施しています。初めて妊娠した方だけでなく、2人目以降を妊娠している方やご家族の方も利用できますので、お近くの行きやすい場所を選んで、ぜひ活用していただければと思います。

Q、浜松市では、産後ママをサポートするために、どのようなサービスがあるのでしょうか?

浜松市では、産後ママをサポートするサービスの1つとして『産後ケア事業』を実施しています。

出産したお母さんと赤ちゃんの新生活がスムーズにスタートできるよう、市内の産科医療機関や助産院などの施設でサポートを行っています。対象は、産後1年未満のお母さんと赤ちゃんで、浜松市内の実家に里帰り出産された市外の方も利用できます。このように、里帰り出産の方にも産後ケア事業を提供している自治体は全国的にもまだ少なく、浜松市の自慢の1つです。

産後ケア事業では、お母さんの心と体のケア、授乳・沐浴や赤ちゃんの抱き方指導など様々なサポートを行っています。産後ケア事業を利用することで、お母さんが出産後の心や体の疲労感を解消でき、育児に関する具体的なアドバイスを受け、少し自信が持てるようになるなど、メリットがあります。今後も、多くの妊産婦さんが必要なサポートを得ながら、安心して出産・育児ができるよう産後ケア事業を広く周知していきます。

Q、コロナ禍のもと、新たな子育て支援事業を展開した自治体が見受けられますが、浜松市ではどのような取り組みをしているのでしょうか?

オンラインによる申請手続きや相談業務を開始したり、出産を控えた妊婦の方に対する分娩前のPCR検査費用の助成などを行ったりしています。また「浜松市子育て情報サイト」では、常に最新の情報をアップロードできるよう再構築を行い、子育て世代が必要とする情報を簡単に入手できるよう、チャットボットの導入を進めています。このように新たな形の「浜松市子育てポータルサイト」を設置するなど、コロナ禍の不安を少しでも解消できるような事業を推進していきます。
子育てにおいて、経済的不安・健康不安・孤独感やストレスなど悩みを抱えている方は、1人で悩まずに子育て支援機関や助成制度をぜひ利用していただきたいと思います。

『浜松市のすべての家庭において安心して子育て・生活ができるよう、結婚・妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援に取り組んでいます!』

(2021年10月取材)